2008年3月アーカイブ
昨日組んだブレッドボードの評価の途中、誤配線のためか、メインのマイコン(ATmega1281V)が昇天してしまいました。予備が一つあったので助かりましたが、コスト的に痛いです。Digi-keyで@1800円ほどもしたので。
新しいマイコンを変換基板に載せ、配線し直して評価を再開しました。また、念のために回路に流れている電源電流をデジタルテスタで監視するようにしたところ、一つ発見がありました。
普段の消費電流は、
- マイコン ATmega1281V (3.3V、8MHz動作)
- フラッシュメモリ AT49BV040B
- アドレスラッチ 74LCX573
の構成で約7mAですが、マイコンに手を近づけると電流がぐんと上がり、12~13mAまで達します。きちんと対策されている方には当たり前のことだと思いますが、放置していた未使用ピンが消費電流を増やしていました。電圧がフロートなので指を近づけると変化するわけですね。もしかしたら、この未使用ピンの放置が最初のマイコン昇天の原因では?と思ったほどです。
main関数先頭ですべてのピンをプルアップするようにしたところ、電流増大の現象は綺麗に無くなりました。
バカにならないですね。恐るべし未使用ピン。AVRはピン一本ごとにプルアップが選択できるのでほんとに便利です。これもAVR好きな理由の一つですね。最大の理由はアーキテクチャが好きってことなんですけども。
ちょっと間があいてしまいました。今日はブレッドボード上にほぼすべての機能を盛り込んで配線しました。自作ジャンプワイヤ50本以上を使った大作になっています。周波数もそこそこ高め(8MHz)ですから、ばんばん電磁波を放射してくれるでしょう(笑)
上に出ている3つのコネクタは、AVRのISP用、PSoCのISP用、MP3音声出力です。
今回から回路図・ソースは公開する予定ですが、まだまとめられていないのでそのうちに。
デバッグはこれからです。デバッグ用と電源供給をかねてUSBシリアルを付けてあるので、これを通してデバッグします。デバッグとは言っても、状況表示やコマンド入力等をするプログラムを自分で書くんですが。ここまでの規模になるとICEが欲しい!・・・・というわけで、JTAGICE mkIIを注文してしまいました。ああ、今月のバイト代が・・・。高い買い物ですが、開発スタイルが大きく変わることを期待。届くのが待ち遠しい。
さて、今日はジャンプワイヤ作りです。ジャンプワイヤには被覆付きの単線を折り曲げた簡易タイプと、両端にピンの付いたケーブルのタイプとがあります。簡易タイプの方が圧倒的に安いので、普段はこちらを使っていますが、次のMP3プレイヤー試作では、ブレッドボードにさせない部品(QFPとか)が多くケーブルタイプが大量に必要になると思われるので、作ってみました。
市販(サンハヤト製)のはやたら高いので、たくさん買う気になれないです…。
使用するもの
- ケーブル(今回は0.3sqのKV線。外径1.5mm)
- AMP製EIコネクタの中継用オスコンタクトピン(170429-1)
- 熱収縮チューブ(バーサフィット2φ)
- ヒートガン(HAKKO 880B)
- ワイヤーストリッパー(Pro'sKit SPK-3001D)
- 圧着工具(ENGINEER PA-09)
作り方
- ケーブルを必要な長さで切り、両端を3~4mmストリップしておく。
- コンタクトピンを少々加工する。
- 両端にコンタクトピンを圧着する。
(今回は外径1.5mmのケーブルでしたが、コンタクトピンに対して太すぎました。被覆部分の圧着がしっかり出来ないので、もう少し細いケーブルを使うべきです。) - 14mm程に切ったバーサフィットをかぶせ、ヒートガンで収縮させる。
こんな感じです。
部品代だけを考えれば、市販のものよりだいぶ安くできます。ピン先が少し細くなっていますので、挿しにくくもないです。ちょっと手間がかかりますが、錫めっき線等を使って半田付けで作るよりかはずいぶん簡単にできます。みなさんどうですか?
※ただ、ピンが四角いので、ブレッドボードに挿した状態では回りません。耐久性も?なので信頼性を求めるなら市販のを買いましょう。ピンの根元に力をかけない限りは、かなり長期間使えます。チューブかぶせた所もごつごつしてないですし(笑)